初めて訪れた熊野古道



熊野古道@馬越峠

熊野古道を始めて訪れました!
世界遺産である熊野古道は、長年の夢でした熊野古道!大きな感動とともに二日目を迎えております。
新緑深き山々、清流の河川、人々のやさしさなど今日本で大切なものがここにあるように感じます。
たとえば歩行者が道路を横断する時は、必ず停車します。
こちらがどうぞ!とゼスチャーしても反対にどうぞ!どうぞ!ゼッスチャーを返してくれます。
これは氷山の一角で、いろんなやさしさを得ることができました。
振り替ええてみて、ギズギズした都会に住んでいるとわれ先にと判断や行動しますが、ここではそんな些細なことを気にする必要もありません。

古の人たちの足跡を感じながら、神々しい神社仏閣に考えを深める。
また、無表情であるような仏像や道祖神などからは、いろんな深遠な言葉を心深くかけてくれる。

古道に吹く風は、新緑の匂いを感じ、また心を清める香料のように清清しい。
なんて空気がうまいのだろうか?

鳥たちの囀りや清流の流れは、いままで忘れてしまった自分の深遠な黒い物を消してくれる。
夢のような世界の旅が、ここにあるように思えてならない。

車の道は、車の都合でまっすぐに直線的になるが、人の道は人の都合でなく自然の都合で造られている。
だから、クネクネと曲がったりしたり、クランクしたりとその変化が豊かである。

家並みも今のような、プレハブのようなチャチな建物でなく伝統に裏付けられた地元の自然風土に立脚している。

このような建物を観察しながらの、走り旅が好きだ。

しかし、この熊野街道の古道も都市化の波には抵抗できないようである。
山間部はどうには昔の香りと匂いが残ってはいるが、人が住む地区はこの道の痕跡が消滅しているところも少なくない。

それでも、伊勢神宮から那智大社まで神の道は、私にとって今の自分の垢を落とすには、十分に洗練された心の道であることは間違いないようだ。

この走り旅を通して、いつも感じるのだが本当に必要な物は少ないこと。
自分の生活でも同じく、必要な物はそんなに多くない。


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