届かない歩み、届いた想い:2014さくら道国際ネイチャーラン

届いた想い・・・・さくら道

さくら道は、僕だけでなく他のウルトラランナーとっても、深い憧れと想いれの強い大会です。


僕は、
昨年11月に右膝を故障して以来、このさくら道に向けて必死に痛みに耐えてスポーツジムに通う毎日。

どうしてもさくら道を走りたい!・・・そんな強い気持ちが、僕を押していた。

当然だが、ただのレースであれば、膝の事を考えれば無理はせずレースを
キャンセルすれば良い。

すべての参加予定していたレースを諦めた。

少し
でもダメージを残さず、さくら道のスタートラインに立ちたかった。

それは、僕の励みであり希望であった。

他人から見れば愚かな行為と思われても、桜を植え続けて佐藤良ニさんの姿を思い浮かべて。
名古屋城のスタートに立つことができました。

いま置かれた困難な状況に、他の人がなんと言おうと走ることを決意していのです。
そんな結果でもどんな非難でも、僕はそれをすべて受け入れます。


今生きるこの瞬間は、来年も同じような心臓の鼓動を聞くことができるか?
今日は生きていても、明日は死ぬかもしれない。
人間の命は儚く、明日もわからない。これが人生だと思う。

だから、今あるこの瞬間にベストを尽くし、その生き様を示すことが
さくら道への心に通じていると僕は信じる。

結局、
第一関門で終わりました。もちろん、膝の痛みにも苦戦しました。
極力、大会関係者やボランチアの皆さんに迷惑だけは絶対にかけたくない。

関門通過が事前に無理と察知すれば、潔く身を引くのが当然です。

足は金沢城には届きませんでしたが、さくら道に対する心は届いたはずです。



完走するだけがさくら道だけではないと思う。
今ある人の生き様もさくら道であるのではないだろうか?


僕は知っている。

同じように膝を痛めた数名の日本のランナーを

また、
癌と闘い、放射線治療、化学療法などの治療を受けながらも、さくら道を走るひとりのフランス人を。

僕は知っている。


彼らもも同じ結果であったが、

彼らの言葉は清清しく、重い心情に気がつく。


”ここまで来れて幸せです。”と・・。


故障した膝でも、さくら道を走りたい・・・。


つづく

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