トルコ情勢及び米国関係

トルコは4-6月期に5.2%のGDP成長率を記録しました。6月の選挙に向けて政府は景気刺激策と行い、ラマダンで年金受給者への特別ボーナスなども給付したのでこの数字に違和感はありません。しかし、お金を印刷しすぎたことのしっぺ返しが8月に来てリラが急落しました。




私が懸念しているのは、GDPの数字を真に受けすぎて、今週の中銀政策会合で利上げを渋る可能性です。市場は500bp期待していますが、それは厳しい気がします。GDPの数字を見たらなおさらですね。

一方で米国との関係は改善の方向に向かうと予想しています。エルドアン大統領は今月末に米国を訪問する予定で、その前にブランソン牧師が釈放されるでしょう。シリア情勢でロシアとイランに要求を通せないトルコにとって、米国ともう一度テーブルに座る以外選択肢はありません。

ただ、米国訪問は国連総会に参加するためなので過度な期待はしていません。トランプ大統領との会談の可能性も低いと思います。

コメント

人気の投稿