ランニングを充実させる方法



走ると記憶力・思考力がアップする!

筋肉を動かすと、その動作を処理するために脳も活動します。人間の筋肉の大部分は下半身にあるため、走るために下半身を使うと上半身だけを使った場合よりも脳の活動量が増加し、結果的に脳が鍛えられます。



海馬:特に記憶を司る
前頭葉:集中力・計画力・発想力・判断力・思考力・感情など様々な機能を持つ

このふたつはランニングによって最も鍛えられる脳部位だとされています。

またランニングによって血行が良くなると、脳に酸素や栄養が行きわたりやすくなります。すると「ニューロン新生」と呼ばれる、脳細胞が増える現象が起こります。脳細胞が増えれば、脳のパフォーマンスがアップすることは言うまでもありません。

さらにランニングには抗不安剤などに使われる「ガンマアミノ酸(GABA)」の分泌を促進するなど、うつ症状の改善にも効果を発揮したり、心身のバランスをコントロールする「視床下部」という脳部位のはたらきを強化する効果もある。






●朝ランと夜ランの違いを知るべし

朝はランニングで脳を朝一番から覚醒させ、1日のパフォーマンスを最大化するために最適な時間帯です。海馬や前頭葉の活性化により、記憶力や集中力も高まります。一方で夜のランニングには成長ホルモンの分泌を促進するため、疲労回復や筋力増強に効果があります。

また朝よりも体が柔軟になっているので、怪我のリスクも抑えられます。自身の目的に応じて、走る時間帯を臨機応変に変える必要があるでしょう。



●食前ランと食後ランの違いを知るべし

食前の空腹状態でランニングをすると、運動のためのエネルギーを糖分ではなく脂質から供給するため、脂肪燃焼効果が高まります。

しかしその分、めまいや貧血などのリスク、集中力低下によってトレーニングの質が低下する可能性もあります(目標の運動強度を保てない、途中でやる気をなくすなど)。一方、食後ランは栄養が充実しているので脂肪燃焼効果はありませんが、充実したトレーニングを行うことができます。


●1人で走るべし

誰かと一緒に走ると、速くなるにしろ遅くなるにしろ、ペースが乱れます。すると設定した運動強度が維持できなくなり、効果的なランニングになりません。「誰かと走らないとやる気が出ない」「走る目的がない」という場合以外は、極力1人で走るようにしましょう。
「走れない人」のためのウォーキングのススメだよ

一般的に1kmを5分以内で走る行為を「ランニング」、5分以上かけて走る行為を「ジョギング」と言います。ジョギングよりもさらに運動強度の低い運動が「ウォーキング」です。

ランニングやジョギングなど「走る」場合は、運動する過程で両足が地面から離れる瞬間がありますが、ウォーキングすなわち「歩く」とは常に左右どちらかの足が地面に着いている場合を指します。

体重やスピードによる負荷が小さくなるため、体力や筋力がまだない人はこのウォーキングから始めることをオススメします。

この場合でもポイントは運動強度・心拍数です。運動に慣れていない頃は体が「きつい」「かなりきつい」と感じる前に、頭で「もう無理、きつい」と考えてしまいます。

これでは一向に目標の「60%〜80%の運動強度」を達成することができません。体力や筋力、あるいは関節などの問題で走れない場合でも速く歩くなどして心拍数を高めるように意識しましょう。
「正しい走り方」でパフォーマンスアップ!

走る楽しさを覚えるまでは、ランニングは誰にとっても辛いものです。しかしどうせ辛い思いをするのであれば、確実に効果を実感したいはず。

効果が実感できれば、それはモチベーションに繋がり、ランニングの習慣化にも繋がります。そのための「正しい走り方」はここに書いた通り。ぜひ今日から、走る脳トレ習慣を始めてみましょう。








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