消えゆく美しい言葉

 消え行く美しい日本語


隆盛する汚い日本語


■汚い日本語とは


乱暴な言葉や人を蔑む言葉遣いなどを総称して汚いと表現します。

汚い言葉遣いは、聞いている人に嫌な印象を与えます。

特に発達途上の小さなお子様が汚い言葉を使っていると、その子自身の人格にも良くない影響を与えかねません。

言葉遣いが汚いと、周りから人が自然と離れてしまいます。

良いことは何一つありません。

もし言葉遣いが汚いと指摘されたり自覚があるならば、すぐに改善に向けて直していくべきです。


■無意識に使ってない?汚い言葉遣いの例


「すげー、うぜー、きめー、だせー」などのくだいて語尾を伸ばす言い回し。


「じゃねぇよ、ふざけんな」などの所謂不良が使う乱暴な言い回し。


「うち、お前、あんた、あいつ」などの一人称や二人称。


「てゆうーか、○○じゃね?、うけるー、超○○」などの所謂ギャルが使うくだけた言い回し。


「死ね、殺す」などの他人を罵る言葉。


「マジ、ヤバイ、クソ」などの言葉を連呼してしまう。


■言葉遣いが悪い人の特徴


(1)フレンドリーなつもりでいる


本人はざっくばらんで気取っていない話し方をしているつもりでも、聞く人によっては言葉遣いが汚いと感じる人もいます。

親しみやすさを表現しているつもりが、逆に不快感を与えてしまっているのです。

フランクな言葉遣いと汚い言葉遣いは、紙一重のところがありますので、相手の言動や表情などから察する努力も必要です。


(2)人の気持ちが分からない


自分の言葉遣いが、周囲の人を不快にさせているということに気づいていない人が多いです。

おそらく本人は、思ったことを話しやすい言葉にしているだけなのです。

人が不快になるとは、全く想像もしていないでしょう。

このような無自覚な人は、周りから人がいなくなっていく経験をたくさん重ねて自分で気づかない限り変わりません。


(3)自分が特別な存在である思い込み


「自分が最も優れていて他の人はバカである」と思っているから、平気で他人を見下した言葉を使うことができたりします。

常に自分が1番でトップにいると勘違いしている人ほど、相手を気遣う言葉が使えません。

ヤンキー言葉やギャル語を使う人も、どこかで自分が特別であったり、強く見られたいという心理が働いています。


(4)賢くない


これはただただ残念ですが、言葉遣いの汚さは勉強不足によるケースもあります。

例えば正しい敬語についての知識や、敬語を使うべきタイミングなどを推し量る能力が無い人もいます。

このように言葉に対しての感性が鈍い人は、努力不足でもあります。

今からでも遅くはありませんので、正しい知識を身に着けて、相手が喜ぶ言葉遣いをする意識を持つべきです。


(5)親の言葉遣いが汚い


これもただただ残念ですが、親の言葉遣いが汚いと、その子供も同じく言葉遣いが汚くなる可能性があります。

幼少の頃は誰しも親の言葉を真似します。

仮に友達の影響で、汚い言葉遣いを覚えてきたとしても、親が正しくキレイな言葉遣いを常にしていたら修正できるチャンスがあります。


■言葉遣いが汚いと印象は悪くなる


言葉遣いが汚いと、礼儀の無さや教育レベルの低さ、マナーの悪さが浮き彫りになります。

このように悪い印象で知的レベルも低い印象を与えてしまうと、何か問題が起こったときにも悪者にされてしまいがちです。

知性の状態は、不思議と言葉遣いに反映されますので、気を付けましょう。

また、説得力がなくなるというデメリットもあります。

どれだけ正しいことを言っても、言葉遣いが汚いという理由で説得力がなくなってしまうのです。

汚い言葉遣いにイライラして相手の精神が消耗すると、思考が遮られてしまって話の中身が頭の中に入ってきません。

相手には、落ち着いて聞いてもらえる言葉遣いと態度で接することが大切です。

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