仮想通貨におけるバリデータとは
仮想通貨におけるバリデータとは、ブロックチェーン上で新しい取引を検証し、承認する役割を担う参加者(ノード)のことです。特に、ビットコインのPoW(Proof of Work)に代わって主流になりつつある、PoS(Proof of Stake)という仕組みを採用しているブロックチェーンで重要な役割を果たします。
バリデータの主な役割
バリデータは、ブロックチェーンの健全性とセキュリティを維持するために不可欠な存在です。主な役割は以下の通りです。
* 取引の検証と承認: 新しい取引が正当なものか(二重送金ではないかなど)を検証し、承認します。
* 新しいブロックの生成: 検証された取引のまとまりを新しいブロックとしてブロックチェーンに追加します。
* コンセンサスの形成: ネットワーク上の他のバリデータと協力し、どのブロックが正しいかについて合意を形成します。これにより、分散された台帳の一貫性が保たれます。
* ネットワークのセキュリティ維持: 不正な取引や悪意のある攻撃からネットワークを守ります。
バリデータになるには
バリデータになるには、そのブロックチェーンのルールに従って、一定量の仮想通貨を**「ステーク(預け入れる)」必要があります。このステークした仮想通貨は、不正行為を防ぐための担保となります。もし不正な行為を試みた場合、担保の一部または全部が没収される「スラッシング」**という罰則が科せられます。
マイナーとの違い
ビットコインに代表されるPoW(Proof of Work)では、複雑な計算問題を解くことで取引を承認する**「マイナー(採掘者)」**がこの役割を担っていました。しかし、マイニングは大量の電力消費が課題でした。
一方、PoS(Proof of Stake)では、計算能力ではなく、ステークした仮想通貨の量や期間に基づいてバリデータが選ばれます。これにより、電力消費を大幅に削減しつつ、セキュリティを維持できるとされています。多くの新しいブロックチェーンや、イーサリアムのようにPoWからPoSに移行したブロックチェーンで採用されています。
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