高島 実さん 60歳スーパーアスリート:ユーラシア大陸自転車横断

高島 実さんをご存知でしょうか?

実は、何と60歳でユーラシア大陸を自転車で横断した熟年アスリートなのです。

2013年1月タイを出発、同年12月ユーラシア大陸西端ロカ岬(ポーランドに到着。
定年退職を迎えた60歳の誕生日の翌日、すぐ出発。タイからラオス、ベトナムと北上し中国に入り、ウズベキスタンなど中央アジアを通ってトルコ、ヨーロッパへ。26カ国1万9706Kmの道程を走破した。

お住まいが神奈川県藤沢市と、私のランニングエリアで自宅からも近い。
早速、本人にメールをさせていただき、今度お話を聞けることとなりました。
どんなドラマや展開等があったのか、とても興味津々です。う
2015年私もユーラシア大陸をランニングで横断を決意!
その為の情報交換することが目的です。

それで、彼の紹介することにしましょう。





プロフィール

1953年: 山形県山形市生まれ
1971年: 山形県立山形工業高校電気課卒業
1971年: 日本アイ・ビー・エム(株) 入社
   コンピューター製造部門で製造、製造技術、需給管理を担当 
2005年: 品質技術で海外の工場を指導
2010年: 台湾自転車旅行
2011年: 韓国自転車旅行
2013年: 定年退職後、ユーラシア大陸横断の旅に出かける

趣  味

ジョギング、トレイルランニング、水泳、自転車、水彩画

若い頃はアルペンスキー競技をしていたが、右膝半月版、十字靱帯損傷でスキーはできなくなった。怪我のため、しばらくは急激なスポーツはできなかったが、次第にジョギング程度はできるようになる。35歳でフルマラソンを完走。

マラソンからトレイルランの面白さに惹かれていった。富士登山競争には44歳から参加し計11回完走、日本山岳マラソン(長谷恒カップ)などに参加する。

東丹沢レース

練習のため、近くの丹沢によく出かけた。山の中では都会の騒音から遮断され、自分を取り巻く全てが普段の生活と違ってくる。小鳥のさえずりや小川のせせらぎ、冷んやりした空気、森の間から差し込む光、土や落ち葉の上の足の感触。その全てが私を満たしてくれ安らぎを与えてくれる。自然はいいなあー。

丹沢塔の岳山頂
よく登った丹沢塔の岳



ユーラシア地図_route

ルート;

タイ → ラオス → ベトナム → 中国 → カザフスタン → キルギス → タジキスタン → ウズベキスタン → トルクメニスタン → イラン → アゼルバイジャン → グルジア → アルメニア → トルコ → ブルガニア → クロアチア → オーストリア → スイス → イタリア → フランス → スペイン → ポルトガル (主な予定国)


概  要;

2013年1月9日 成田からタイ・バンコクへ飛び、ラオスやベトナムの田舎暮らしに触れる。 春節の中国に入り北上、シルクロード東の起点西安へ。 まだ春先でかなり冷え込むかも知れない。砂漠の町、敦煌、西のウルムチを目指す。

中央アジアでは険しい山岳地帯に入り標高3,000Mの峠もありそうで、夜は綺麗な星空が期待できる。 ビザ取得で手間取るかもしれない。 その後また砂漠地帯になり夏の暑さに耐えられるかが課題になりそうだ。 

イランではちょうどラマダン期間中になると思われる。体験してみたいが旅行者にとって気がかりな面もある。 コーカサス3国では山あいの村々を訪れる。 

トルコのイスタンブールからヨーロッパ諸国に入り、アドリア海沿いを進みオーストリア、スイスへ。 アルプスでの秋の登山が楽しめるかも。 イタリアから地中海沿いを通り、スペインへ。 最終目的地ポルトガルのロカ岬を目指す。 2013年12月中旬一時帰国の予定。


旅の記事がタウンニュース藤沢版1月24日号に掲載されたのでご紹介します。

市内白旗在住の高島実さん(61)が自転車で約1年間かけユーラシア大陸を横断し、このほど帰国した。高島さんは2013年1月にタイを出発し、12月にユーラシア大陸最西端のロカ岬(ポルトガル)に到着。「荒野や悪路でひとり自転車で走り続ける日々は、体力的にも精神的にも苦しかったが、それ以上の感動を得られた。夢を追い、叶えることの大変さと喜びの両方を味わった」と語る。

元外資系企業の社員として海外を訪れる機会も多く、異文化に対して興味を持っていた高島さん。特にシルクロードの歴史や文化が好きで、「いつか自分もその道を辿ってみたい」という強い思いを抱いていた。

定年退職を迎えた60歳の誕生日の翌日、すぐ出発。タイからラオス、ベトナムと北上し中国に入り、ウズベキスタンなど中央アジアを通ってトルコ、ヨーロッパへ。26カ国1万9706Kmの道程を走破した。

困難と感動

中国では現金とパスポートを盗まれ立ち往生を強いられたほか、途中でタイヤが損傷し応急処置をした状態で約5000Km走るなど、トラブルは絶えなかった。

その一方、多くの国を走って感じたことは、現地の人の温かさ。特にトルコではたびたび住民に囲まれ、身振りと笑顔で「チャイを飲んで行って」と熱心な歓迎を受けるなど、親日ぶりを実感した。また中国でも想像以上に親切な対応を受け「政治的方針と一般市民の感覚の違いを肌で感じて驚いた」という。

高島さんは「帰国当初は疲労で考えられなかったが、今はまた走りたくて仕方がない」と笑い、次の大陸横断に意欲をみせている。北アメリカやオーストラリアなどを候補に、14年6月ごろの出発を目指して、現在準備を進めているという。

タウンニュース


旅への想い


日本の高度成長期に就職した頃は、企業は毎年大量の社員を採用していた。 
人々は豊かな暮らしを求め、ただがむしゃらに働いてきたように思える。

やがて近隣諸国の成長に脅かされるようになり、現在の日本はコスト競争に晒され、新たな付加価値を絶えず持ち続けなければ生き残れない厳しい社会のまっただ中にいる。
日本の高い技術力はグローバル化で海外に流れ、日本の得意芸は影を薄めてしまったかのようだ。
効率化の影に人々は長時間労働を余技なくされ、何も言えずに毎日が過ぎていく。
満員電車の中でスーツ姿で寝ている光景を目にすると何か哀れな気もしてくる。

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お金を稼いで、ほしい物を次々買い、物にあふれたこれまでの生活で十分満たされているのだろうか?それが本来望んでいる姿なのだろうか?
経済停滞期にズッポリはまってしまった日本では、ひたすら働いても、もはや高い収入を得られなくなってきている。工場は次々に閉鎖され、部門や会社は海外企業に買収されていく。

人々は何か活気を失いかけているように見える。 かつての元気な日本はどこに行ってしまったのだろう。。。

ただ、休日などの街中では、多くの人々はお洒落を楽しみ、恋人同士や若い家族連れなど楽しそうに行き来している。この平和で恵まれた社会の中で、毎日生活していくことがどれほど自分を満たされるのだろうか?

私は元々アウトドアが好きだった、大陸の大自然にもどっぷり浸かってみたい。
その道の向こう ”海の向こう” には人々のどんな暮らしがあるんだろう。

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これまで旅行や出張で海外に行くと、何気ない出来事や彼らの暮らしぶりを目にするたびに、一つ一つが新鮮で魅せられるものがあった。
寧ろ私にとって海外の方が、ある程度緊張しつつも生き生きしていたかも知れない。
そんな中、いつかは世界の各地を旅してみたいと強く思うようになっていた。

定年が見えてきた50代中ごろ、このまま何もせずに家に閉じこもっていいのだのうか?

中高年バックパッカー世界一周などの本を買い、読んでいる内に次第に私の夢が膨らんでいった。当初はバックパッカーやオートバイでの旅も考えていたが、自分の旅のスタイルにシックリ合っていないように思えていた。

2010年初旬、自転車で世界旅している人のブログに出会う。 えー?自転車でも行けるんだ。んーっこれだ! 
自転車旅なら風景の移り変わりを肌で感じることができ、しかも知らずと身体も鍛えられるではないか。毎日汗をかきその日の目的地まで進む。そうだ、これが私が求めていた旅だと確信する。

自転車のメインテナンスはバイクほど難しくはないだろう(素人思いかな?)し、もし壊れたり盗まれたりした時、新たに調達してもバイクほどの出費にはならないだろう。何より地球に優しいではないか!! 

その翌月、キャノンデール・ツーリング 2 を購入し、早速台湾に出かけ全身でその楽しさを感じた。2011年は韓国の旅で経験を積み、本番のユーラシア大陸横断に向け準備をしてきている。

” は時間をかければかける程、お金は使わなければ使わないほど、人は原点の旅に返るだろう。 それは後々 ”ココロ” の中で充実感をジワジワと味わえるはずだ。 

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