自然に癒されて



自然の中にいると、人間は癒される。 

眠りも深く、耳障りな騒音もない。 

あるのは、鳥の鳴声や森を揺るがす風の音だけだ。 

ここに居ると、私欲も消えて素直な気持ちで、自然と対峙できる。多くの自然に包まれるこの時間は比類なき格別さだ。 



ふ~~と、重石を担いだような疲労が深き芯まで溶けていく。 

“だったら走ってみたら、どうなるの?”脳裏にこんな言葉が浮んで、即実行したのが高尾山トレイルランニングの始まりだ。 

登山道や林道を走ると、一番大切な人間の五感に響く。また自然との一体感を認識する。 

だから“トレイルランはやめられない!!きついけどその後は…・爽快だ!!”と痛感する。 

緩やかな起伏の稜線や下りのトレイルを走る。 

同じ走る距離でも、森の中のトレイルを走るのとコンクリートで固められたアスファルトを走るのとは大きな違いがある。 

岩や木の根などが無数に存在する山の中を登ったり、下ったり、平らな場所も随所にあり、同じ斜面でも勾配、地表面、周りの風景も様々に変化し同じところがない。 





山そして自然は健康に良いものの宝庫だ。 

酸素は豊富、路面はアスファルトのように硬くもなく関節にも優しい。まだ凸凹をこなすためのバランス感覚にも磨きがかかる。 

スキーに似たスリルに満ちた感覚が身体を充たす。木の根が突き出し、岩が視界を塞ぎ、急カーブの連続するようなトレイルを下り降りるのは容易ではないが、そのテクニック駆使したイメージ通りに下れたら満足感はたまらない!! 

そこをどうやってうまく走りぬけるか、意識を集中しているとあっという間に時間が経っている。だから、長時間走っても長いと感じもしないし飽きもしない。 


また、直線的に伸びるトレイルなどとういうものはほとんど無く、くねくねと曲がったその先も見えないこともしばしばだ。 

そんな見えない先が、どのようになっているかもわからない。どんな風景が現われるのかとワクワク感を駆りたてる。 

変化に富んだ自然というフィールドで“遊ぶ”ことを楽しむ、それが重要だ。自分らしく満足のいく遊びができたら結果は、自ずとついてくる。 

自然は刻々とその風景を変えて行く。季節によって色、形、匂いを変えて様々な顔を見せてくれる。 

自然の生命力に身を委ねながら走ることで、その厳しさを感じ、自己を見つめ直す。五感で走るトレイルランは、一度やったらやめられない!! 






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