四国遍路に気付かされる一番大切なこと




人生って歩きだと思う。

自らの力で歩くのだ。
歩くこと、つまり長い距離を歩くこと。

今の現代において歩くことが少なくなっていると思いませんか?

例えば

車や電車など化石燃料を動力源に、僕達の生活はなりたっている。



歩くとはまた不思議なもので、歩くことだけに集中できると思いませんか?

きつくてしんどい、つまり一日に40kmや60kmを毎日歩く機会が

今の日本にありでしょうか?


一日いや何にちも歩くと、担ぐ荷物も少しずつ重荷になってくる。



当初はあれもこれも心配しすぎていろんな準備をして、自分の肩に大きな重さとなる。

そして、あまり需要でない物は自ら削ぎ落とされていくのだ。





本当に必要なモノは絶対に忘れない。

それほど重要でないものは、遍路をしていると落としたり忘れたたりして

自然消滅していく。


四国遍路の巡礼旅に、出立前に容易した多くの荷物は

少しずつだけど消えたなくなるだ。

肩に食い込む荷物は、自然と自分の脳が判断して

必要なものや不必要なものを判断して、意識しなくてもなくなっていく。


現金や着替えなど基本的な歩く道具は絶対に忘れることはない。



歩き遍路はそんなものだと思う。

つまり、今までの不安などを肩に食い込むような人生の重荷を担ぎ
生きてきた人間には、四国遍路はその重荷を軽減させてくれる大きな機会だと思う。

そして、結局だが必要なものしか残ってこないのだ。


考えてみてください

5月言えども四国は暑い。

担いだリックの重さは軽く10kを超えてします。

出立前の不安や

あれもほしいこれもほしいと

不必要なものまでも担いでしまう。


これは人生も同じです。

あらゆる不安をかかえると、それだけ荷物も多くなるのです。



人生って、案外単純で生きることにそんなに担ぐ重さは必要ではないようです。

単純にシンプルに生きることが、本当に大切なものを理解させてくれる。




現代の複雑な世界は、あらゆる不安が蔓延しているから

さらなる不安を生んでいるのではないでしょうか?



生きる上で単純にシンプルに生活を営むことや

物を大切にして最低限の必要なモノさえあれば


満たされた人生を得られるように思えます。



四国遍路は
そんなことを感がさせてきます。


一人担ぐ物は多くの重量のある荷物を運ぶことはできません。

制限された荷物に何を、あなたは詰めますか?


質素で物を持たない生活こそが、幸せを生む行いだと

このたびの四国遍路の旅で会得しました。



物を持たないこと、すなわち精神的に豊かに持つことこそ幸せの速道です。




コメント

人気の投稿