Day2 Shikoku Pilgrimage 四国霊場108番所巡礼乃旅1400km 阿波の3大へんろころがし






旅 程

13番:大日寺〜(国別格20霊場第2番童学山寺)〜14番:常楽寺〜15番:國分寺〜16番:観音寺〜17番:井戸寺〜18番:恩山寺〜19番:立江寺〜20番:鶴林寺〜21番:大龍寺〜道の駅わじら(四国別格20霊場第2番童学山寺巡拝)
行程は約64km**





2016年5月18日 曇り
第13番札所大日寺近くのバス停の軒下を借りて、四国霊場での初めての野宿の朝を迎える。


昨夜の雨に濡れた寝袋の中で、一夜凍えながら全く熟睡することができない。何度もも目が覚めては寝返りを繰り返した。

ウトウトして重たいまぶたを開けると、既に夜明けを迎えていた。
快適とは言えない最初の野宿は、かなり忍耐を要するようだ。

第13番大日寺の納経所受付が午前7時からである。

それまでは待機しなければならない。
走り旅の一日は、陽の出とともにスタートして、日没前にゴールである
逗留することが大切である。


できれば納経受付時間を待つ時間が無駄なので、できれば先を急ぎたい気持ちが強く焦りと焦土感を抱く

仕方なく
国別格20霊場第2番童学山寺を巡拝して、大日寺にて納経後
は平坦な舗装道を標識を確認しながら巡拝する。
しかし、徳島駅付近の道標が整備されていないようで
道に迷うことが多い。


それと、なんだか俗世の領域に入るような気がして
それまでの遍路道には無いような精神的なストレスが生まれることに気づいた。何だか不思議な感覚である。


つまり、住むには一番よい市街地ではあるが、
遍路道としてはいろいろな欲望を満たしてくれる。
食堂やレストラン、コンビニ、Wifi環境など社会的インフラが整えられて、シンプルに集中してきた走り旅もあれもしたい!これもしたい!と思うことだ。


野宿が基本である僕の走り旅であるが、頭の片隅でホテルに宿泊したい!お風呂に入って寛ぎたい!とますます欲望が膨らむ。
いままで無いのが当たり前だったのが、手元にはいろんな欲望を叶えれくれる感覚が新鮮だ。
こんな気付きはお遍路さんになれば、だれでも気づくのではないだろうか?特に歩き遍路で野宿旅だど尚更だ。
市街地に脚を入れると、
遍路道もいろいろと分岐していて、ここで迷うことに時間を浪費するのも惜しい。「へんろ電信標識」の存在を知り、それ以降はへんろ道に迷ったときに利用した。

第13番から第19番までの各札所はあまり印象に残らない。

距離を稼ぐついでに札所を巡拝するだけかもしれない。

納経を済ませれば次の札所へと急ぐ。

歩き遍路ではない僕は、20日間で結願しなければならないとする大きな目標がそうさせるのだ。

少しのんびりとして歩き遍路もいいと思う瞬間もあるが、いまは
走る遍路に徹しよう。

一番の期待として第二と第三の難所、つまり遍路ころがしが
大きな山場であり、今日の遍路道としては覚悟と忍耐のステージであるようだ。





難所:第20番札所鶴林寺・第21番札所大龍寺

勝浦川を左手に見ながら国道16号をひたすら進む。
車道が狭くて、行き交う車に注意するが、ストレスが溜まる。
20番札所「鶴林寺」は、標高500mの山頂にあり、距離にして約3kmの道のりで一気に山を登りきる急坂で有名な難所のひとつである。
阿波の3大難所を「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と表現されるほど、直線的な急勾配の坂を登る。
鶴林寺巡拝の後、
第二の遍路ころがし:鶴林寺
第二に遍路ころがしを下山する時の眺望は粗大な山々が連なり、
四国遍路の奥深さを極みと知る。これまでの疲労とストレスが解消れたかのような爽快感がある
第二遍路ころがしの激坂を走り登り、下りも体重を載せて走る。
第21番大龍寺へは一度那珂川まで降りてさらにもう再び登る。
那珂川に架かる水井橋を渡るのだが、その先に人影と犬の群れを
見えた!
橋から眺めた那珂川の透明な水の流れの美しさ。四国の川は本当に透明で清流にふさわしい川が多く、霊場としての四国を表現できるような
自然を満喫できりる。
橋を渡り切ると、人影は猟銃を持ったハンターの皆さんでした。
軽トラの荷台には犬ゲージが置かれていて、猟犬らしき数匹の塊が僕に吠えながら向かってきた。
大型犬でかなり威圧感あるその集団は僕を囲み、いかにも怪しい人間だと僕を判断しているようだ。

ハンターは高齢者で男性4名と女性1名が軽トラを挟んで談話している。だが、僕の置かれた境遇でも知らんかをして会話を楽しいでいるのには驚いた!
こんな時は、犬を無視して先に進むのが一番。決して走っては
行けないことを僕は知っている。


犬の習性として、尻を向けて逃げる人間や動物を追っかけてくるのだ。
焦る気持ちを抑えて、猟犬の吠え声を後に脚をしっかりと踏んでいく。
第三の遍路ころがし:大龍寺
お遍路さんや地元の人に聞いたが、西の高野山と言われるだけの
荘厳な山寺である。


大龍寺を巡拝が終わり時計を見ると、既に午後5時を過ぎていた。
少しこの寺でのんびりし過ぎたようで
日暮れ前には野宿場所を確保しなければならない。
大龍寺はぐるっと回ってロープウェーという手もあるが、それでは走る遍路の名がすたる。
基本的な遍路道は、旧道を走り歩くことに決めている。
「いわや道」が旧道らしく、40年ぶりに復活したらしい。
かんり急勾配の旧道は脚にも腰にも負荷が多きものの
趣のある遍路道である。


40年ぶりに復活した「いわや道」を通ることにしている。
いわや道吹く風は冷たい。


四国霊場八十八箇所 距離
四国八十八箇所*の道
四国別格20霊場の道


日没までとにかく遍路道を走り、麓までたどり着かなければならない。
阿瀬比の十字路に到着したのは午後7時頃で、すでにあたりは暗くなってきた。
小さなガソリンスタンドの事務所に明かりを確認して、野宿する場所を尋ねる事にした。
事務所の中にいた年配の男性から聞いた話では
近くに遍路小屋があること、また道の駅があることを知る。


ここから先にある第22番平等寺に進むには時間が遅い。
なるべく夜間の山岳部は避けたい。


いろいろと考えたが、道の駅で野宿することにした。
十字路から約300mの道の駅である。


道の駅は野宿するには最高のロケーションである。
水洗トイレが確保されてまた汗を拭いたり洗顔する水道もある。
一番嬉しいのは雨露を防げる軒下があること。
野宿旅も少しだけ進化しているようだ。

道の駅の軒下を確認して、適当な領域に
シートを敷くと」、ここが寝床となる。
寝袋を広げてれば少しの安息の一時に・・・。

食べ物がないので、空腹を我慢して疲労を睡眠薬にして
もう寝ようと!!

時折往来する車のライトを数えながら、いつのまにか眠っていた。


つづく






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