ボクの禅的ライフスタイル 本来無一文

  




禅には「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」という言葉がある。


事物は全て空(くう)であるから執着すべきものはない。


「本来無一物」の意味を痛感したという。「余計なものが周りにないほうが時を大切に過ごせる」


▲必要最低限のものしか持たない。


「ミニマリスト」と呼ばれる。昨年の新語・流行語大賞の候補にもなった。とりわけ若い世代に多い。右肩下がりの経済しか知らずに育ったからか。「車? 家? 欲しくない」という声をよく聞くが、経済成長を重視する立場から見れば社会の停滞だろう。


だが見方を変えれば成熟に向かっている気もする。


消費拡大が社会を豊かにするという発想は行き詰まってはいないか。


ミニマリストのさきがけと言われているのは随筆「方丈記(ほうじょうき)」を書いた平安・鎌倉期の文人、鴨長明(かものちょうめい)だ。


大地震や凶作を経験し、庵(いおり)を結ぶ。広さはかつて住んだ屋敷の100分の1ほど。


四方が1丈、約3メートルの部屋なので方丈と名付けた。世の無常を主題にした作品は今も人の心を引きつける。



「世界で一番貧しい大統領」と呼ばれ、現在来日中のムヒカ・ウルグアイ前大統領も公邸に住まず質素に生活した。国内外で共感が広がる。幸福は経済指標だけでは測れ。ない。時代や国境を超えた「方丈」の暮らしは教えてくれる。

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