禅の極意とは

 2016初夏走る遍路放浪3

読経



ある禅の僧侶が禅の極意とは何かと聞かれて「お腹が空いたら食べて、眠たくなったら寝る」というようなことを答えている。


禅とはそんなものなのかと思ったら早計だ。


この飽食の時代に欲に感ける事もなく必要十分の食事のみで済ませている人がどれくらいいるだろうか。


食べ過ぎていないか。ジャンクフードばかりチョイスしていないか。お腹が空いていないのに、お菓子を食べていないか。


逆にダイエットと称して必要以上に節食していないか。その観点でいうと、正しく食事を取れている人はいったいどれだけいるのだろうか。


そもそも正しい食事とはなんだ。


なるほど食事というのは難しいのである。


その一つの解決策として食前の祈りがある。僕も食前には自分なりに欠かさず唱える文言がある。頭の中だけだけれど。四国遍路の途上で合計八十八回唱えることになるお参りの際の読経は、この旅路での意識を常にフレッシュにする助けとなっていたことは間違いない。


そうでなければなんとなくやり過ごしてしまう日常の機微に感謝できる日々というのはなんと尊いものだっただろうか。

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